Cheers! 乾杯~!

©FUMIKO HOKOYAMA

田舎の同級生に老舗の酒造メーカーの跡取り息子がいます。

卒業して何十年も経ち、酒造所を見学させてもらった時、大きな酒樽のコックをひねり、出来たての原酒をちょっと味見させてくれながら、「酒造りのとき、出来上がった酒が減っちまうんだ。まっ、樽からどうしても自然に蒸発したりする分だけど、これを、『天使の取り分』って言うんだ。天使が今年の酒のできばえを楽しむんだベ』

その時初めて聞いた『天使の取り分』

なんてすてきな言い回し、おしゃれ~、と思ったけど、どうしても日本酒をチビチビなめている天使が想像できなくて、日本酒に合うのは、からす天狗だべ、天使にはやっぱりワインだ。ヨーロッパから来た表現だな、と自分を納得させたもんです。


ドイツのシュトゥットガルトの、2008年のカートゥーンコンペ、テーマは『ワインの世界』

シュトゥットガルトはドイツの南西部に位置し、あの有名なベンツ、ポルシェの本拠地であると同時に、周りの畑ではブドウを栽培し、ワインの産地でもあります。今を時めく憧れの高級車の車産業、かたや、のどかな田園風景といった、両極端が同居している、バランスがとれた街でしょうか。あっ、あと、サッカーチーム、VfBシュトゥットガルトの本拠地でもあり、2006年にはワールドカップの試合の開催地でもあります。

大の甘党のわたしは、ワインは甘口を少したしなむ程度。

さて、ワインがテーマ・・・・浮かんだのは、さまざまなデザインのワインのラベル。

ワイン売り場では、いつもラベルの絵を眺めるのが好きです。

猫好きなので、『カッツ君』と呼んでいるドイツの『シュバルツカッツ(黒猫)』は見逃せません。

『リープフラウミルヒ(聖母のミルク』も、いろんな顔の聖母がいらして面白い。

オ~ッ、どちらもドイツワイン。


宮崎駿の『魔女の宅急便』に出てくる、魔法使い見習いの少女キキの猫が、黒猫のジジ。

魔女といえば、黒猫!

この図が、中世ヨーロッパの猫の歴史で悲劇を生みます。

魔女裁判で魔女と決め付けられた女の人と一緒に、猫も迫害されました。とんでもないいいがかり!

高い塔から突き落とされたり、火あぶりにされたり・・・アァ、恐ろしくてこれ以上書けません。

聖母マリアも同じように、わが子イエスは磔にされ、迫害にあった身。

 

ラベルの中で、現代の平和で幸せな世界を祝福しています。

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